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―日本各地のお雑煮―                機関誌『ホームヘルパー』12月号(No570)

更新日:6 時間前

様々な地域のお正月のお雑煮を特集しました。ご利用者との話題にしたり、調理の参考にお役立てください。 ※嚥下機能が低下しているご利用者への提供には、充分な配慮をしてください。

千葉

醤油ベースのだし汁に、焼いた角餅が入った関東風お雑煮。鶏肉など淡泊な具が入るのが特徴。ほうれん草や小松菜、生しいたけ、なるとを入れて色合いを足して楽しみます。
醤油ベースのだし汁に、焼いた角餅が入った関東風お雑煮。鶏肉など淡泊な具が入るのが特徴。ほうれん草や小松菜、生しいたけ、なるとを入れて色合いを足して楽しみます。

材料(2人分) お餅(角餅)    4個

小松菜    2束

なると    6切れ

しいたけ   2個

鶏もも肉   100g

水      500ml

鰹節     15g  

醤油     小さじ1

塩      小さじ半分

作り方

 鍋にお湯と鰹節を入れて沸騰する前に火を止め1分位で鰹節を取り出す。そこへ醤油と塩を入れて鶏肉(小口)を入れ火が通ったら小松菜(3㎝ぐらい)しいたけ(薄切り)を入れて、煮立てないようにして煮て、最後に、なるとを入れ、すぐに火を止める。


 角餅を焼いてから椀に餅を入れ、熱い汁をそそぐと、お餅が香ばしく少し固めでおいしい。柔らかいお餅が好みであれば、4~5分煮込むとお餅が柔らかくなり、よく伸びておいしい。

名古屋


名古屋のお雑煮はとてもシンプル。お餅は角餅を使い、餅菜(もちな)と言われる葉の多い小松菜とかまぼこを使って、白だしと醤油等で味付けします。
名古屋のお雑煮はとてもシンプル。お餅は角餅を使い、餅菜(もちな)と言われる葉の多い小松菜とかまぼこを使って、白だしと醤油等で味付けします。

材料(2人分) お餅(角餅)   4個

餅菜(小松菜)  1束

かまぼこ    4切れ

水       700ml

白だし     大さじ2

醤油      小さじ2

鰹だし     2g

好みで削り

作り方

 鍋のお湯に白だし、醤油、鰹だしを入れて一煮立ちしたら、4cmくらい

に切った餅菜を茎(太い方)から入れる。

 角餅を、くっつかないように餅菜で挟むように入れ、かまぼこを入れる。

 4~5分煮込んで、お餅が柔らかくなったら、お椀によそって削り節をかけて出来上がり。

奈良

奈良県では、椀の餅を箸で汁から取り出し、別皿のきな粉にまぶして食べます。雑煮そのものは、白味噌仕立てで、サトイモ・ダイコン・豆腐を入れて、ニンジンを加えて紅白にします。関西の他府県同様、丸餅ですが、焼いて入れるのは奈良独自です。
奈良県では、椀の餅を箸で汁から取り出し、別皿のきな粉にまぶして食べます。雑煮そのものは、白味噌仕立てで、サトイモ・ダイコン・豆腐を入れて、ニンジンを加えて紅白にします。関西の他府県同様、丸餅ですが、焼いて入れるのは奈良独自です。

材料(2人分)

お餅(丸餅)   2個

祝大根     30g

金時にんじん  10g

里いも     40g

木綿豆腐    30g

真こんぶ    2g

水       200ml

白みそ(甘みそ) 26g

きな粉     10g

砂糖(上白糖)  8g

食塩      少々

作り方

【下ごしらえ】

・里いもは、皮をむき下茹でしておく。

・だいこん、にんじんはゆでておく。

・きな粉、砂糖(上白糖)、食塩を合わせる。

・真こんぶと水で、だし汁をとる。

【作り方】

 だし汁を煮立て、野菜を入れ少し煮る。

 木綿豆腐と白みそ(甘みそ)を入れる。

 お椀に焼いた餅を入れ、雑煮を盛る。

 お餅は雑煮の中から取り出し、用意したきな粉をまぶして食べる。

出雲

出雲のお雑煮は、丸餅に澄まし汁と天然岩海苔ととてもシンプル。ウップルイノリ(十六島海苔)は700年代に出雲風土記に記載があり、奈良時代には朝廷に献上されたとあり、出雲地方は磯の香たっぷりの風味を楽しみます。この海苔は出雲の半島の飛び出たところの十六島という地区で12月~2月の厳寒期に滑りやすい岩場からはがすように取られ、とても貴重品です。
出雲のお雑煮は、丸餅に澄まし汁と天然岩海苔ととてもシンプル。ウップルイノリ(十六島海苔)は700年代に出雲風土記に記載があり、奈良時代には朝廷に献上されたとあり、出雲地方は磯の香たっぷりの風味を楽しみます。この海苔は出雲の半島の飛び出たところの十六島という地区で12月~2月の厳寒期に滑りやすい岩場からはがすように取られ、とても貴重品です。

材料(2人分)

お餅(丸餅)    4個

水        400ml

薄口醤油     小さじ1

鰹だし      2g

十六島海苔    量は好みで

作り方

 鍋のお湯で丸餅を柔らかくなるまで弱火で(3分程度)湯がく。

 別の鍋で薄口醤油、鰹だし、砂糖を少し入れて一煮立ちする。

(すまし汁より少し濃いめに、濁らない)

 お椀に柔らかくなった餅を入れて、澄まし汁を注ぐ。

上から十六島海苔を乗せて出来上がり。

北九州

北九州のお雑煮は、かつお菜を使うところが一般的。だし汁も焼きアゴを使う地域もあります。九州は丸餅を使います。ぶりの切り身は、やや大きめに切ったものを入れることが多いです。鶏肉は入れないところもあります。
北九州のお雑煮は、かつお菜を使うところが一般的。だし汁も焼きアゴを使う地域もあります。九州は丸餅を使います。ぶりの切り身は、やや大きめに切ったものを入れることが多いです。鶏肉は入れないところもあります。

材料(2人分)

お餅(丸餅)    4個

かつお菜(小松菜)  1束

かまぼこ(紅白)   4切れ

ぶり・大根・人参・鶏肉(適量)

だし

昆布        5㎝角

かつお節      8g

水         360ml

薄口しょう油    大さじ2/1

塩         少々

作り方

 丸餅(焼いて入れる地域もあるようです。)

ぶりは2㎝角切りにし、酒をふってしばらくおき、さっとゆでておく。

にんじんは5㎜くらいの「ねじり梅」に切る。

大根は「いちょう切り」

干し椎茸はさっと洗いぬるま湯でもどし、一口大に切る。

昆布・かつお節で出汁をとる。その後、鶏肉を入れる。

あく、油をとりにんじん、大根、干し椎茸、ぶりを入れる

調味し餅を入れ餅が柔らかくなったら、かつお菜を加えて煮る。

塩で味をととのえる。


嚥下機能が低下している方への「餅」の提供はとても危険です!「豆腐餅・おから餅」がおススメです!

【豆腐餅・おから餅】  大き目の耐熱容器に、豆腐又はおから+片栗粉をスプーンやフォークでよく混ぜ、牛乳と水を加える。

 ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで2分加熱し、混ぜてさらに2分加熱する。

 粗熱がとれたら、適当な大きさにする(丸型、角型)

 雑煮の汁に入れて1~2分煮る。

こちらも参考にしてください。 「餅による窒息に注意!喉に詰まったときの応急手当は」 https://www.gov-online.go.jp/article/202212/entry-9901.html (政府広報オンライン 2025年11月7日公開

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皆様、よいお正月をお迎えください

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